読書

読書感想「同士少女よ敵を撃て」

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ここは私(みどペン)が、

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書いてみたり、書かなかったりするブログです。

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兄ペン(長男)に勧められた一冊

逢坂冬馬さんの

『同士少女よ、敵を撃て』を読了したので感想を残しておきたいのです。


同志少女よ、敵を撃て

こちら、兄ペンにねだられて購入した1冊でした。

「アガサ・クリスティー賞」受賞後で「本屋大賞」を受賞する前くらいのタイミングだったかと。

兄ペンはちょっとしたガンマニアの気があって、その延長で興味を持ったらしい(?)

もしくは、崇拝する(?)小島秀夫さんが推してたからかもしれない(?)

とにかく、久々に文庫じゃない本を気張って買ったんだけど、子供が「活字の本読みたい」って言ったら、親としては...ねぇ?

私も「話題の本だな~」くらいの認識はあったので、興味がないわけでもなく、兄ペンが読み終わったら読めば元とれるかな?くらいの認識で^^;

で、兄ペン読了。

ちなみに、兄ペンは読むのがとても速い。

個人的には「中身分かってんの?」と思うんだけど、分かってるっぽい。

日常の他の動作はだいたい緩慢なのだけど...兄ペンの、7つ以上はヨユーで存在する不思議ポイントでもある。

で、兄ペン...「読んでみて!面白いから!」と、推してくるように。

見た目が結構分厚い本だし、ロシアの慣れない地名や人名でビミョーに頭に入って来にくくはあったものの、ほかならぬ兄ペンの勧め。

「何を考えてるかわからない」兄ペンの頭の中を覗くつもりで私も読み始めました。

ちなみに、普段私はそんなに本は読まないタイプです^^;

この本くらいが久々に「ちゃんとした本」読んだなぁ!程度。

ネット上の記事や、ゲーム(スタマイ!)は熱心に読んでますが~^^;

序盤の感想(ここからはネタバレあります。ご注意を。)

前半というか、冒頭。

主人公セラフィマちゃんの故郷での話。

素朴だけど幸せそうな暮らし。

異性の幼馴染の存在。

とりあえず、幼馴染はイケメンで妄想して、なんやかんやあって最後は二人のハッピーエンドだったらいいなーとか。

普段からイケメンの出てくるゲームやりすぎ感があるので、調子に乗ってそんなこと考えて、兄ペンにも言ってみたりしたのですが、

「まあ、最後まで読め。」

と。

そりゃそうだ^^;

ここから結構読み終わるのに数か月かかりました^^;

だって、途中、今のところ人生最大のトラウマを抱えることになった事件や、兄ペンの望んだと言い切れぬ転校、弟ペンの完全不登校、夫ペンのイライラ爆発からの私自身が人生に絶望を感じるなどなど、さすがに読書どころじゃないわーって感じで...

で、今回、北海道旅行してる間に、フェリーの上やら車の中やらで読みました。

後半は読むの速かった。

物語に吸い込まれたので。

...と、そんなことより序盤の感想。

…と、その前に、全体のあららすじ。

これは...「第二次世界大戦時、ロシア人(旧ソ連)の少女がスナイパーになって生き抜く話」かな?

史実も交えつつ、セラフィマちゃん自体は架空の人物かと。

作中にも出てくる女スナイパー、リュドミラ・パヴリチェンコさんとやらは実在するらしいし。

前半は故郷の村を焼かれたセラフィマちゃんがイリーナ教官に拾われてスナイパーになるまでの訓練の様子とかが描かれてます。

セラフィマがスナイパーになると決心した理由...

選択肢もなかったけれど、基本的には「仇討ち」。

私はそれだけでも良いような気がしてましたが、なんとなく途中で、というか、早い段階で「女性を守る」という部分が付加されたような。

ちょっと、そこに違和感を感じてたのですが、女の子の部隊だし、そういう趣向(?)の作品なのかな?と。

うまく表現できませんが、ロシア人の女子同士のキスに意味があるとかないとか、そういう描写もあったので。

とにかく、セラフィマちゃんは女の子、この本のタイトルは「同士少女よ…」って、「少女」であることに意味があるのかな?と。

中盤の感想

ま、しかし、やってることは...男女関係ないような...

むしろ、私の偏見かもしれないけど、セラフィマちゃん、男勝りよね?というか、たくましい。

セラフィマちゃんもその周辺の少女たちも。

え、ソ連...WWⅡの頃、こんなんだったの?本当?女性兵士そんなにたくさんいたの?

って、感じで...

この間「夏休みの宿題の読書感想文のアドバイス」として「本を読む前後で何が変わったかを書くといい」というのを見かけました。

「これを読んで、自分が何が変わったか。読む前と読んだ後でどんな変化が自分にあったか、なかったか。自分に落とし込んで書くと、作文と同じようなものだからちょっと書きやすくなるかなと」

三谷幸喜さんが勧める読書感想文の書き方

それで言うと私はこの本を読んだ後に世界史(主に近代史)を勉強しなおしたくなりました。

WWⅡ前後のヨーロッパ方面の各国の関係性とか知りたい!(←高校で「世界史」選択してたので、一度はインプットしたはずだが...^^;)

というわけで、中盤は地図とかもちゃんと把握しながら、結構丁寧に読んでいきました。

途中で幼馴染くんが登場してきたので、「ああ、元気にしてるわね~」と。

終盤の感想(ものすごくネタバレしているので、未読の方は回れ右で。)

幼馴染との再会イベントもきました。

思ってたより微妙...だけど、幼馴染くんが少し粘ってましたね。

もうすぐ終戦の雰囲気もあったので、私はこの時点でまだ二人のハッピーエンドもアリだと思ってましたよ。

実際は...

帯にも書いてあった

衝撃的な結末にこの物語のすべてが詰まっている。

法月綸太郎さん

これでした。

幼馴染...結局ゲスいヤツだったのでしょうか...

部下のフォローが一応入ってましたが...

戦争が人を狂わせる??

セラフィマちゃんは幼馴染を撃ちます。

幼馴染くんは「女性の敵」ってことだったのでしょうか?

私は今でもなんだか信じられず、ひそかに幼馴染くんとのハッピーエンドでなかったことをなんだかとても寂しく思ってしまうのです。

戦時中の話だし、どんな展開でも「えーーーっ!」って受け入れるしかないのですが...

とにかく寂しかった。

その寂しさを埋めるように(?)

思い返すとオリガという秘密警察みたいなキャラが最後にセラフィマちゃんを助けるという展開が「かっけえ!!オリガ!!かっけぇ!!」ってなりました。

作中で一番のお気に入りキャラはオリガってことで。

ちなみに次点でセラフィマの敵、ハンス・イェーガーかな?

彼の人間臭さが好きだったかもです^^;

ひねくれてるかな^^;

ま、しかし、あまり知らなかった世界を疑似体験させていただけて、久々に質の良い読書体験できた気がします。

振り返って

少し、冒頭で妄想を膨らませすぎたかなと^^;

展開を知ったうえでもう少し落ち着いて2度目を読めば味わい深いかもしれない。

とにかく初回の感想は「えーっ!」って^^;

兄ペンくんとも「「えーっ!」ってなったねぇ。」、「そうだねぇ。」という語彙力のかけらもない意思疎通で終わらせてしまった^^;

そのくらい衝撃的でした。

私には。

あと、気になったのは本編の最後のあたり

「ロシア、ウクライナの友情は永遠に続くのだろうか、とセラフィマは思った」

『同士少女を敵を撃て』より

というところ。

時期が時期だけにドキッとしました。

ここで一気にフィクションから現実の世界に連れ戻された感じ。

タイムリーすぎるだろ。

あとは、『戦争は女の顔をしていない』って本を読んでから、とか、ナチスドイツについてもう少しお勉強してから読み直すともっと面白そうだな、と。

読書が読書を呼ぶ感じ。

良いよね。

兄ペンくんのおかげで久々に有意義な時間を過ごした気になりました。

私一人では手に取ることもなかった本だと思います。

これは子育てのご褒美みたいなものと思ってる。

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